英検2級取得者がTOEICを受けるとほとんどがスコア500~600におさまります。
もし、TOEICの過去問をやらずに全くノー勉強・ノー準備で受けるとボコボコにやられると思いますが、しっかり過去問題集や時間配分などの最低限の準備を整えて実力がだせれば、スコア550前後におさまるはずですね。
おすすめは、TOEIC公式問題集で3回分くらい解き、制限時間内にすべて解ける練習をしておけば英検2級の実力は出せます。
また、逆にいえば、もしTOEICで700点を越えてくるレベルだと、英検準1級は近いということです。
超ざっくり言ってしまうと、
英検準2級: TOEICスコア400~500
英検2級: TOEICスコア500~650
英検準1級: TOEICスコア650~900
くらいでしょうね。
英検2級=TOEIC600点は高校卒業~大学生レベル
では英検2級レベルってどれくらいかと言いますと、ずばりそこそこの大学受験レベルです。しかし、世間ではそこそこ英語が使えるレベル、であって準1級の「英語ができるヤツ」ほどの効果はありません。
センター試験を受けたことのある方へわかりやすく言えば、英検2級(高校卒業程度)のレベルは、センター試験200点満点中の160点が概ね統計としてとれていること。
なので、それなりの大学受験を真剣に考えている多くの受験生は、受験前に英検2級はとっておこうという作戦。
高校2年生で英検2級とっていれば共通テストでほぼ失敗はありませんからね。(ただし、さらなる難関大学を狙うのであれば英検2級=共通テスト160点は少ないですよ)
実際、それなりの国内の難関大学レベルの受験生は、大学受験までに準1級を取得していることが多い。
難関大学の2次試験(英語)長文読解はちょうど英検準1級レベルと同レベルだからですね。英検の受験会場に行って、英検準1級の教室を覗くと、高校生が大体1~2割いるような気がします。
なので、英検2級は最低限のレベルであって、やはり人と差をつけようと思うなら更にもう一つ上が必要になってくるのですね。
社会人の方でも、就職活動や転職時には、やはり英検でいうと準1級、TOEIC800点以上をもってアピールしたいところです。
英検2級とTOEICどちらをうけるべきか。
英検かTOEICかどちらを受けたらいいですか?という質問を頂きます。
私の回答は常に「両方」なんですが、どちらか1つに絞るとすれば、それは貴方がどんな英語力の証明が必要か次第です。
○ 会社勤めや転職希望、就職活動中の大学生 → もちろんTOEIC、
○ 学生で、大学受験のための英語力証明に資格として使いたい → 英検2級~準1級
また、単に英語力を測りたいというのなら、是非両方受けてください。どちらか片方ではなく、2つの検定試験を受けることで現時点での英語力がよく分かります。
わたしの場合は、英検1級の勉強を日々しつつ、TOEICも900点以上を狙うという作戦でした。英検1級を合格するレベルになれば、TOEICな900点は余裕で取れるはずですからね。(ちなみに私がTOEIC900点を越える原動力になった方法はNHKビジネス英語の徹底的活用でした。)
たまに「英検とTOEICでは出題される英語分野が少し異なる」という人がいますが、同じ英語力を試す試験です。どちらに偏った学習や対策はNG。
どちらでも高い結果がでる英語力を身につけておくべきでしょうね。
英検2級・TOEIC600点を達成した後の勉強法
ここからは「英語中級者」のレベルになってくるので、今までの英語学習から変える必要があります。
英検2級をとれたということは、一通り、文法力もついており、コミュニケーションをとれる最低限の語彙力がついています。
ただし、英検準1級と2級との距離はかなり大きい。例えば語彙力だけで比べてみると、
英検2級の必要語彙数 3800~4000
英検準1級の必要語彙数 6800~7000
わかりました? 必要単語数で約3000語の開きがあるんですね。つまり、単語帳1冊分(以上)の語彙を新たに習得する必要があるわけです。
英検準1級の壁は分厚い!
英検準1級やTOEICスコア750以上のレベルになってくると、世間では、いわゆる「英語ができるヤツ」という評価が得られます。
大学受験でも、英検準1級やTOEICスコア750あれば、入試の際に大きな優遇や得点化されるところが増えてきました。
例えば、神戸市外国語大学なとは、英検準1級もっていれば共通テストは満点扱いという超高待遇。また、英検準1級の効果はなかなか強力で、いくつかの都道府県の教員採用試験(英語)で専門科目が試験免除になります。
(これはあまりにもハードル低過ぎですが苦笑)
グローバル人材や国際化などとよく言われていますので、今の時代にやはり英検2級・TOEIC600だけでは大きな恩恵・メリットはうけれません。
英検2級はあくまで「英語中級者」のレベルであり、英語上級者をめざすスタート段階まできたな、という認識までですね。