『単語を制するものは英語を制す』
英語中級レベルにまで英文法や基礎単語、英文解釈力などをつけたら、
あとはどんな分野で英語力の差がでるのか。
それは言うまでもなく語彙力です。
例えば英検で各級ごとの必要な語彙数目安は以下のようになっています。
英検2級 3800~4000
英検準1級 6800~7000
英検1級 12500~13500
英検2級と準1級の差はさほど大きくありませんが、準1級と1級の差は約6000語?!
どん引きですよね
ということで単純計算、英検準1級レベルの人が1級に合格するには、
最低6000語は覚える必要があるということ。
1日50個ずつ覚えたとしても120日?! はぁ?!ってレベルです。
英検1級レベルの難関語彙を一日50語覚えるのは至難の業で、
それももう苦行に近いですからね。
それを4カ月も続けないといけないというこのハードルの高さ。
多くの人は挫折します。
今回は、多くの難関資格合格者が見事に利用している単語の覚え方・暗記法を紹介します。
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単語の覚え方① 忘却曲線から記憶のメカニズムを最大活用
メビングハウスの忘却曲線とは、
一般的に人はものを覚えると
20分後には42%を忘れ、
1時間後には56%を忘れ
1日後には74%を忘れ
1週間後には77%を忘れ
1カ月後には79%を忘れてしまうというもの。
つまり、その日に一度覚えた単語は、寝る前までに復習を入れないと、
その7割以上が無駄になってしまうんですね。
これをしった20代のころは愕然としました。
だって一体どれだけの時間と労力を無駄にしてきてしまったんだろうと
よく学校で、復習はその日のうちに必ずしなさい!
というのはまさにこのことだったんですね。
単語の暗記は、この「記憶のメカニズム」を逆手にとって、
最大効率で行って行けばよいのです。
単語の覚え方② 忘れる仕組みから、反復のベストタイミングを知る!
上記の表から判断するに、一度覚えた単語の復習するベストタイミングは2回。
1時間後と寝る前。
これでかなりの単語が忘れずに貯めていくことが可能になるんですね。
私の単語暗記スケジュール
6:00~ 新規単語の暗記50語(40分)
7:00~ 通勤時間で復習(10分)
8:00~20:00 仕事
就寝前 復習(10分)
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単語の覚え方③ 短期記憶から長期記憶へ
人間は忘れる生き物です。
ただ、何回か反復を繰り返すと、
脳がそれを大切な情報と判断して記憶しておこうとするんですね。
単語暗記も同じ。何度か反復を繰り返すうちに、
短期記憶の状態から長期記憶のステイタスに格上げされるのです。
ひとたび長期記憶の状態になればとりあえずは一安心。
その単語は「忘れにくい単語」になっていますから、
反復の頻度も1か月に1度くらいでメンテナンス可能なんですね。
単語帳の使い方~はじめは早く広く覚えていく
単語帳の使い方ですが、
まじめな人はまず「完璧主義」NGです。
単語帳は1周こっきりではなく、
3~4周する前提で、はじめの1周目はガンガン進むのがおすすめ。
忘れてもいいのですね。
暗記の土台作りのつもりでとにかく決めた1日ノルマをこなす感覚で良いのです。
1周目:まずは暗記の土台作り。とりあえず通りましょう。暗記率は全体の3割程度
2周目:相性のよい単語は残るが、それ以外はまだまだ。暗記率は5割。
3周目:覚えきれていない語彙をあらゆる手を使った覚えきる。残り3割。
4周目:最終段階。覚えていない単語は残り3割くらいのはず。ラストスパート。
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覚えた単語=もはや用のない単語
単語暗記の効率アップに大切なのは、
一度覚えきった語彙でもう記憶が安定しているものはどんどん消していきましょう。
消すというのは覚えるリストから外すということ。
覚えた単語たちにつきあっている時間はありませんからね。
そんな単語はどんどん消していけば、
それ以後は覚える必要のある単語だけに時間を当てられるので無駄を省けます。
自分の単語力が測りたくなったらコレ!
単語を集中的に覚え始めてしばらくたつと、
「一体、今自分の語彙力はどれくらいなのか」と、測りたくなってきます。
おすすめサイトは「TEST YOUR Vocabulary」
これは短時間で測れるうえにかなりの精度です。
月1くらいで測ってみるとモチベーションアップにもなって良いですね。
1万語を越えたあたりから英検1級の長文問題に苦労しなくなりました。
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