フィリピン留学を考え中

前からフィリピン留学がすごい人気だけど、

本当にいいことだらけなの?逆に悪い点も事前に聞きたい。

英語のなまりや食べ物、WIFIなどを考えると、やはり欧米がいいのかなあ。

安さ以外にどんなメリットがあるんだろう。

 

今回はこのような疑問にお答えします。

 

 本記事の内容

 ・フィリピン留学で本当に英語が話せるようになるか 

 ・フィリピン留学で非効率な時間を過ごさないために

 ・フィリピン留学前のオンライン英会話は効果的

 ・それでもフィリピン留学が選ばれる理由

フィリピン留学で英語ペラペラは嘘?

これは都市伝説です。

フィリピン留学でいわゆるネイティブのような英語ペラペラにはなりません。

フィリピン留学のメリットは

フィリピン留学ならマンツーマンでたくさん授業を受けられるから、

英語力が格段にUPする!欧米圏留学より格安!

そんな宣伝をよく目にします。

 

大学生が長期休暇中に語学留学をしたり、企業が社員を留学させたりと幅広い層に人気のフィリピン留学。

では実際どの程度英語力が伸びるのでしょうか?

 

どのレベルをペラペラというのかは人により考えが違うと思いますが、

例えばフィリピンに3か月留学してからアメリカやイギリスに行って不自由なく生活できるかというと、

難しいです。

 

フィリピン留学でのデメリット

 ・発音

 ・言い回し・スラング

 ・東アジア人しかいない

 

発音・イントネーション

よく知られた話ですがフィリピン人は英語ネイティブではありません。

授業中以外は自分たちの言語を使って生活しています。

そして英語でやり取りする相手のほとんどは留学生です。

 

それゆえマンツーマンで毎日私たちと会話をする彼らは

留学生の間違った発音でも意味を理解して話を続けます。

 

そのため、例えば日本人が苦手とするRとLの違い、FやVなどの発音は矯正されないままになりがちです。

 

この英語力で英会話が出来ると勘違いしていざ英語圏の国へ行くと、

ネイティブ達には通じません。

 

スピーキングを強化する目的が第一に上げられているフィリピン留学において

これは大きなデメリットと言えます。

言い回し・スラング

繰り返しになりますが、フィリピン人は英語を第二言語として学習している人たちです。

なので英語ネイティブが使う独特の言い回しをしません。

 

たとえば日本語の教科書で「なんでやねん!」は出てきませんが、

ほぼ100%の日本人が意味も分かるし関西人でなくてもふざけて使ったりしますよね。

このような生活に根付いたリアルな英語を学べないところもフィリピン留学のデメリットと言えます。

東アジア人しかいない

欧米留学であれば同じクラスに様々な国籍の生徒が集まるので

色んな国の友達が出来たり様々なクセのある英語にも触れる機会があります。

 

しかしフィリピン留学では大半が韓国人、

次いで日本人に中国人と台湾人といった面々になります。

 

同じ民族が固まって自国語でやり取りしている光景はフィリピン留学ではお決まりです。

モールに行くと様々な学校の留学生グループを見かけましたが、

聞こえてくるのは韓国語や日本語でした。

 

悪い点を補う努力が必須

デメリット解消のために以下3点がおススメ

 ・海外映画を見て様々なネイティブの英語表現&発音に慣れる

 ・発音矯正のクラスを取る or マンツーマン講師に発音矯正してもらうよう頼む

 ・日本人と絡み過ぎないようにする(先生と出掛けてみる)

 

特に間違った発音で話すのに慣れてしまうと直すのがたいへんなので、

話慣れていない時点で発音への意識は高く持ちましょう。

 

私は留学中、自分の苦手な発音の単語が盛りだくさんの文章を作り、講師に添削&読み上げてもらいスマホで録音して空き時間に聞く&復唱するを繰り返しました。

 

日本語で使うことのないVやRのようなサウンドは練習して体に叩き込むしかありません。

 

~1か月位の留学なら「英語を話すことへの抵抗感をなくす」

という点にフォーカスするのも良いと思います。

 

そもそも日本人には英語読み書きはある程度出来るのに

全く話せない人が圧倒的に多いからです。

 

しかし数か月の時間を費やすならばネイティブと通じ合える英語力に到達したいですよね。

そのためには学校に任せっきりではなく自分なりの工夫が必要です。

フィリピン留学で非効率な時間を過ごさないために

英文法は出発前までに完璧にしておく

フィリピン留学ではもちろんすべての授業が英語で行われます。そしてToeic600未満くらいの方の多くは文法=Grammerという授業を取ることになりますが、これは大変非効率です。

 

外国語の文法を外国語で習うんですからとても遠回りなのは感じていただけるでしょう。質問があって聞いたところ、返ってきた答え(英語)に使われている文法がわからない→わからないループに陥ります。

 

現在は大変わかりやすい参考書もたくさんありますし文法は独学で十分学べます。時間を無駄にしないために一通りの文法学習は終わらせてからフィリピンに行きましょう。

 

単語は国内でできる!できるだけ増やしていけ

話す、という英単語は?talk・speak・tell・say…似たような表現がたくさんあります。

この使い分けを一人で覚えるのは大変です。

 

一つ一つ文脈から使うのに最適なシチュエーションを暗記するというのは、

一単語に対してかかる時間が膨大です。

でもとりあえず覚えてから留学すれば、

講師との会話の中でこういう時はtalkなんだ、tellなんだと理解が深まります。

 

単純な暗記から聞いたり使ったりしていくうちに「使える英語」になるものです。

留学してから単語暗記を始めるのではなく、

留学中に記憶の定着をしていけるように単語はたくさん覚えてから行きましょう。

フィリピン留学前のオンライン英会話は効果的

私は留学前にオンライン英会話を使った準備はしませんでしたが、

すれば良かったなと思っています。

理由は授業のペースに慣れる時間を短縮できるからです。

 

フィリピンに着いて、翌日から一日8時間英語を話す…というのは正直大変です。

ただでさえ暑さや衛生レベル、慣れない料理にベッド、誰もが初めて会う人々…

そして膨大なマンツーマン授業…心底疲れ果てるでしょう。

 

私は着いて3日目にしてhomeworkを完了できず先生に謝るハメになりました。

事前に少しでも1対1で英会話をするという経験をしているだけで留学初期の疲労感を減らせて、

効率的な留学期間が過ごせます。

虫?食べ物?安いのには理由がある

一人部屋でもこんにちは。

フィリピン留学では基本的に学内の寮に住むケースが多いです。

 

高価な学校プランであればホテルに滞在というのもありますがメジャーではありません。

私はセブの比較的大きな学校の一人部屋で暮らしましたが、部屋では色んな生き物に遭遇しました。

 

雨の日には雨宿りにきたヤモリが出迎えてくれたり、

お菓子の袋がアリまみれになっていたり、

外に洗濯物を干すと何か虫がくっついていたりは日常茶飯事です。

 

蚊も多いので刺されやすい人は虫よけスプレーを持っていくことをお勧めします。

食べ物に期待はしない|日本食は世界一なので・・・

フィリピンの食事は多くの日本人にとって美味しくないです。

フィリピンに1か月いれば、日本の吉野家の牛丼はってごちそうだなと思えるでしょう。

 

私は学校の食事に不満はありませんでしたが、

「ここは監獄か」「食べれるものがない」と話す人が多かったです。

 

外食すればそれなりのレストランで食べられますがお金もそれなりにかかってきます。
また生水は飲めないです。人によっては歯磨きに生水を使っただけでお腹を壊していた人もいるので注意が必要です。

WIFIがスローすぎ

WIFIは大変遅いです。

セブには巨大モールがいくつもありフリーWIFIが飛んでいますが、

まったくサクサク動きません。

 

学内のWIFIは学校によるところが大きいと思いますが

日本のような快適さはないと考えていた方が良いです。

南国の気候。でも灼熱の暑さ

「セブには3つの季節があるの。hot, hotter, hottestの3つよ。」

フィリピン人講師の言葉です。

 

「4月のセブはピーク時のハワイの2倍暑いね!」

ハワイから来ていたネイティブ講師の言葉です。

ご想像の通りかと思いますが暑いです。

蒸し暑いです。暑いのが大の苦手であれば、勉強に集中するためにも

セブやマニラではなくバギオなど涼しいエリアを選ぶことをお勧めします。

遊びの誘惑や危険もいっぱい!

クラブ、飲み会、誘惑の数々

セブではクラブの入場料が無料だったりお酒が安かったりと誘惑が多く、

毎晩飲み歩いて勉強を放棄している学生は一定数いました。

 

生徒が授業に出てこない…と講師が部屋まで行ってドアを叩いている光景も見かけました。

 

娯楽の少ない環境ですから気持ちは分かりますが、飲み会のお誘いに毎度ついて行っていたら何をしにフィリピンに来たのか分からない…という結末になりかねません。

 

遊びたい学生はいるものなので、

強い意志をもって自己管理をする必要があります。

フィリピンの治安|特に夜は注意

治安が悪い悪いと言われるフィリピンですが、噂の通り良くはありません。

路上に座り込んで何かくれと言わんばかりに手を差し出す人達や

スーパーの袋を下げていたら盗ろうとする子供がいるなど実際に経験しました。

 

常に何人かで行動する、

一人ならタクシーを使う、

夜遅くにでかけない

 

などを徹底してトラブルを避けてください。

それでもフィリピン留学が選ばれる理由

フィリピンが選ばれているのは安さ以外の理由があります。

 

ディメリットの中、やはり多くの日本人がセブ島を含むフィリピンを選んでいます。

完全にメリットがディメリットを上回っています。

英語圏で圧倒的コスパ

英語留学にかかるコストを考えるとフィリピン留学は圧倒的に安いです。

欧米留学は学費が高い割に授業は一日4~5時間、

その他の生活費も大変高くなります。

 

私はフィリピン留学のあとにオーストラリアに行ったのですが、

コンビニの水ボトルがフィリピンでは40円→オーストラリアでは180円だったのが衝撃でした。

 

フィリピン留学であれば4週で食事住居もついて10万円を切るプランもあり、

東京都心で部屋を借りて光熱費を払うより安いくらいです。

マンツーマンで一日中学べる

マンツーマン授業をたくさん受講できるのが学習面での魅力ポイントです。

 

欧米留学のグループクラス授業では講師が自分のスピーキングをいちいち直してくれませんし、

分からない点があっても授業は進んでいき自分のペースで勉強ができません。

 

フィリピン留学では質問し放題ですし授業のアレンジもでき、

合わない講師も変えられます。自由度が高く密度の濃い英語学習ができます。

日本からの近さ

欧米圏へ留学に行くとどこを選んでも飛行機で半日以上かかります。

 

家族に何かあった、体調の問題で帰らなくてはいけない、

などの事態でもフィリピンからなら飛行機で3時間強です。

 

圧倒的に近い上に航空券も安いです。

フィリピン留学のディメリットまとめ


 

まとめるとこんな感じ。

 ・アジア人しかいない     → ネイティブと話すのは上級レベルからで良い。今は発話量の確保!

 ・強烈な暑さや遊びの誘惑がある  → 意思次第でどうにでもなる

 ・生活レベルが低い       → 物価も安いのでコスパ的にはGood

 

色々デメリットをあげましたがそれは対策可能です。

フィリピンには素晴らしい学習環境が揃っています。

 

住まいも食事も授業カリキュラムも整っていて日本からも近く、

これ以上便利な留学先はありません。

 

ただ虫が嫌いだったり暑いのがダメならバギオにする、

遊んでしまいそうなら都市部のセブやマニラは外す、

などの色々な視点で学校を選ぶことが重要になってきます。

 

何事も準備がしっかりできているほど大きな結果が伴うものです。

各デメリットが自分に与える影響力の大きさを比較・考慮して充実した留学生活を送ってください。